診察について

ニコ動物病院では、ホームドクターとしての役割を担いつつ、可能な限り病気の診断まで行い、しっかり治療を完結する事を目指しています。診療科目は多岐に渡るため、確定診断を得るために検査センターをお勧めする場合もあります。特殊な病気やその治療の場合は、大学病院への紹介もおこないます。

泌尿器科

腎臓、膀胱、尿管、尿道などの以上から発生する病気を対象とします。

【症状】

 お水を飲む量が増えてきた、尿量が増えてきた、尿に血が混ざる、尿が出ないなど。急性症状では嘔吐や虚脱などもあり緊急性があります。

【検査】

「尿検査」 細菌、潜血、結晶、尿比重、尿蛋白/クレアチニン比、

「超音波検査」 膀胱の評価(炎症、結石)、腎臓の評価(萎縮、拡張、結石)

「血液検査」  BUN.CRE.iP.SDMAなど腎臓の数値

呼吸器科

肺、気管、咽頭、鼻腔などの異常から発生する病気を対象とします。

【症状】

咳が出る、呼吸が早い、舌の色が悪い、呼吸の様子がおかしい、クシャミをするなど。呼吸困難は緊急性が高い病態も多く、早めの受診をすすめます。

【検査】

「聴診」  呼吸音、肺雑音、心雑音などの評価

「レントゲン検査」 肺と胸郭内の評価、呼吸による気管径の評価

「CT検査」胸部の状態を詳細に解析する。

「血液検査」 血液ガス測定による血中の酸素濃度の評価

「内視鏡検査」 内視鏡により、鼻腔や気管の異常を確認

循環器科

心臓、血管などの異常から発生する病気を対象とします。

【症状】

咳が出る、呼吸が早い、運動をしなくなった、お散歩の量が減ってきたなど。肺水腫が発生している場合は、緊急で対応が必要になります。

「聴診」  心音、心雑音の評価、呼吸音の評価

「血液検査」ANP、BNP、心筋トロポニンなど各種マーカー検査

「レントゲン検査」 心臓のサイズ、肺の評価

「心電図検査」心臓の伝達異常を解析。不整脈を検出します。

「超音波検査」  心エコーにて、心臓の構造や血流異常を評価

消化器科

食道、胃、十二指腸、小腸、結腸、直腸の病気を対象とします。

【症状】

下痢が続く、よく吐く、食欲が減ってきた、体重が落ちてきた、便の色が黒っぽい、血便がよく出るなど。腸閉塞などが発生した時は、緊急での対応が必要です。

【検査】

「糞便検査」 寄生虫の検査、糞便中の細菌評価

「血液検査」 BUNの上昇やALBの低下があるか。その他一般状態の評価

「PCR検査」 ウイルス、細菌、寄生虫などの遺伝子検査

「超音波検査」消化管の停滞、肥厚、腫瘤の有無など評価

「内視鏡検査」 消化管内の評価、組織検査

整形外科

骨や関節の病気を対象とします。

【症状】

足を上げている、痛がっている、運動を嫌っているなど。運動機能に障害が出ることが多いです。痛みや症状の緩和を目的として治療を行うことが多いですが、手術を行う事で症状を改善できる場合もあるため、診察をお勧めします。

【検査】

「身体検査」痛みの発生部位を特定するために必要です。

「神経学的検査」運動機能の障害が、神経症状から発生しているのか鑑別します。

「レントゲン検査」骨折や脱臼、関節炎の評価を行います。

「超音波検査」靭帯や関節内の評価を行います。

「CT検査」椎体や骨盤、頭蓋骨など。入り組んだ部分の骨折を検出する。

神経科

脳、脊髄などから発生する病気を対象とします。

【症状】

痙攣している、行動がおかしい、くるくる回っている、立ち上がれない、目が回っている、痛がっているなど。痙攣症状が続くときは危険です、早めの診察をお勧めします。

【検査】

「血液検査」  神経症状を起こす原因を除外

「神経学的検査」 姿勢反応、脊髄反射、脳神経評価などで病変部位の特定します。

「レントゲン検査」 脊椎の配列や骨吸収など、外部からの原因を除外します。

「超音波検査」 泉門開存なら脳の評価が可能です。

「CT検査」神経の描出はできないが、骨や石灰化を伴う病変であれば判断できるものがある。

「MRI検査」脳や神経病の確定診断には、必要となる事が多いです。※キャミック練馬にて撮影をお願いしております。

皮膚科

外耳や内耳、皮膚から発生する病気を対象とします。

【症状】

痒がっている、皮膚が赤い、毛が抜ける、ベタベタしている、頭を振るなど。暖かい季節は、皮膚トラブルが増加してきます。強い痒みは生活の質を落としてしまいます。時にヒトへ感染するものもあり、注意が必要です。

【検査】

「皮膚検査」 抜毛、粘着テープ、掻爬で、皮膚表面の寄生虫や細菌などを評価します。

「真菌培養」 真菌(カビ)が疑われる場合、培養検査にて判断します。

「アレルギー検査」 食物や植物への反応を確認します。

「皮膚生検」 重篤な皮膚疾患時には、組織検査を実施し確定します。

眼科

眼に発生する病気を対象とします。

【症状】

目が開かない、赤いくなった、白くなった、痛そうにしている、見えにくそう、よくぶつかるなど。眼球の炎症や外傷からの痛み、水晶体や網膜の異常から視覚異常を発生します。発見が遅れると、失明する病気もあるため何か症状が認められた場合早めの受診をお勧めします。

【検査】

「眼科一般検査」 対光反射、幻惑反応、威嚇瞬き反応、光の感知や視覚を確認します。

「スリットランプ検査」角膜表面、眼内の濁り、水晶体の白濁などを確認します。

「シルマー検査」試験紙を用いて、涙の量を測定します。

「角膜染色検査」フルオルセインをもちい、角膜の外傷を検出します。

「眼圧検査」眼圧計を用いて、眼圧を測定します。緑内障の確定には、必要です。

「眼底検査」瞳孔を開き、眼の奥を観察します。網膜剥離や網膜変性の診断には必要です。

内分泌科

副腎、甲状腺、上皮小体、膵島から発生する病気をを対象とします。

【症状】

お水をよく飲む、おしっこが増えた、疲れやすい、興奮しやすい、痩せてきた、元気がない、お腹がふくらんできた、毛が薄くなってきたなど。病気により症状が異なりますが、「いつもと様子が違うなぁ」と感じられたら診察をお勧めします。

【検査】

「血液検査」 スクリーニング検査 GPT ALP GLU NakClなど

「尿検査」  尿比重、尿糖の確認

「内分泌検査」ACTH刺激試験、T4、TSH、フルクトサミンなど

「超音波検査」副腎、甲状腺などを描出し大きさなどを評価

口腔・歯科

歯、歯肉、口腔粘膜、唾液腺から発生する病気をを対象とします。

【症状】

口が臭い、歯石がついてる、ご飯が食べにくい、口が痛い、歯が折れた、よだれが出る、口から血が出る。歯周炎は、心臓や他の臓器にも悪影響を及ぼす可能性があり、早期に治療がひつようです。

【検査】

「口腔内検査」診察にて口の中を評価。歯肉、歯髄露出などを確認。

「レントゲン検査」歯周囲の骨吸収などを評価

「細菌検査」検査ツールを用いて、悪玉菌の増殖を確認します。

「CT検査」歯根部分の吸収などを、3次元的に解析。温存可能な状態なのかを判断する。

腫瘍科

シコリを形成する腫瘍だけでなく、血液細胞の腫瘍もある。

【症状】

発生した部位により症状は様々です。食欲がなくなった、痩せてきた、しこりができた、リンパ節がはれた、血便が出ている、血尿が続く、呼吸が苦しいなど。

【検査】

「血液検査」スクリーニング検査を実施

「レントゲン検査」骨や胸部の異常を確認する

「超音波検査」腹腔内に腫瘍の発生がないか精査をする。

「細胞診」針を使って腫瘍細胞を回収する。腫瘍の手がかりを得られる。

「組織検査」腫瘍組織を塊で摘出。腫瘍の確定診断には必要。

「CT検査」肺野や鼻腔内の腫瘤の検出には必要。同時に骨浸潤の判断も可能。