怖いと感じると、動物にとってもリスクが増える場合があります。

私たちニコ動物病院では、できる限り動物が怖く感じないように工夫しています。
海外でもFear Free として、できるだけ恐怖を取り除くことが推奨されています。
院内では、動物がリラックスするフェロモン剤を使用したり、オヤツを与えたり、動物は優しく支えたり、動物の目線に合わせるなど色々と工夫をしています。不安を軽減するサプリメントの日常的な投与もお勧めさせていただく事もあります。
それでもやっぱり怖い場合
動物に怖いと思ってわれてしまった場合には、診察時の対応が難しくなります。

怖がっている動物は、回避行動や硬直、攻撃的な反応を示すことがあります。
攻撃行動が強い場合、十分な検査や治療を受けることがなく、命に関わることもあります。
回避や攻撃が原因で事故が起きる事もあります。
さらに、緊張によりホルモンが分泌され、過剰な心拍などが起こることもあります。
解決策としてのご提案
来院前にお薬を投与することで、不安や恐怖を軽減することができます。

動物が快適に過ごすためには、来院前投薬が非常に効果的な選択肢となります。
・トラゾドン セロトニン受容体アンタゴニスト/再取り込み阻害薬
・ガバペンチン 神経伝達物質の放出を調整することで、気分を安定させます。
・ロラぜパム ベンゾジアゼピン受容体に作用し、不安を軽減させます
投薬できる薬剤はいくつかありますので、それぞれの効果や相性を確認しながら、最適なものを選んでいきましょう。
来院回数を減らす工夫
病院が怖い場合は、通院回数を減らす事も大切です。
2回目以降の診察と内服の処方は、遠隔での診察や処方が可能です。
症状が安定ている疾患の場合は、WebやLINEからの注文も可能です。
くわしい検査は病院に来ないため、時々の通院は必要です。